坂本 里帆さん

東京都からIターン

ANAブルーアンバサダーとして酒田に移住し3年目に突入した坂本さん。

移住の経緯や酒田暮らし、お仕事について伺いました。

酒田での暮らしを選んだ理由は?

弊社(以下、ANA)には客室乗務員(以下、CA)として6~7年勤務した社員を対象に、何年かCAの職を完全に離れて他の職種の経験を積むという研修制度があります。私は入社した頃からいつかその制度を利用し、異業種の社会を見たいなあと思っていたんです。そんな中、新型コロナウィルス感染症の影響でフライト業務が激変してしまい、流行り病や世界情勢に左右されるCAという仕事の危うさを実感し、ますます他の土壌も探してみたいと思うようになりました。ですので2021年の夏に社内でANA SHONAI BLUE Ambassader(以下、ブルーアンバサダー)に関する募集が出た際はすぐに「応募したい!」と思いました。この事業が画期的だったのは、「ANA」と「ANAあきんど(株)庄内支店(以下あきんど庄内)」という同グループの2つの会社に所属できるということでした。他会社に出向というパターンもありましたが、ブルーアンバサダーになれば、CA業務のキャリアも継続しながら、他の仕事も経験でき、またグループ会社だからこそ双方で得たノウハウやスキルを循環させることができると思ったんです。やってみたいという気持ちが強かったので、ほぼ即決で応募しました。

東京生まれ東京育ちの私ですが、埼玉に近い実家エリアが大好きで、都会っぽい暮らしは肌に合わないと感じていたので、地方暮らしへの不安より楽しみな気持ちのほうが強かったですね。

ブルーアンバサダーのお仕事について教えてください

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所属している「あきんど庄内」は営業部門なので、ブルーアンバサダーも自分の仕事は自分たちで営業するなどして取ってくることが求められています。私たちの得意分野を生かしながら地域や地元企業の課題に向かう必要があるので、ベンチャーに近い動きをしています。自分から積極的にPRしていかないと仕事がなくなってしまうので結構必死に頑張っていますよ(笑)。これまでには、酒田市の「旬味 井筒」さんとANAふるさと納税のうなぎ特集で一緒にお仕事をさせていただいたり、定期船とびしまをチャーターし「庄内浜夕陽クルーズ」を主催したりしました。

また羽黒高校キャリアデザインコースの「プロジェクトスタディ」という授業に参画したことは思い出深いお仕事の1つです。「庄内の銘菓を作る」という課題は決まっていたものの、生徒たちはそもそも「銘菓」を知らない子がほとんどで(汗)。生徒たちの理解度を確認しながら毎回の授業を組み立てるのは、初めての経験だったこともあり苦労が多かったです。それでも回を追うごとに生徒たちの授業に向かう姿勢もどんどん前のめりになり、品評会などを経て商品化された時は生徒たちの表情も見違えるように生き生きとしていました。その姿を身近で見守ることができて私にとっても良い経験になりました。また私を通してANAや航空業界に興味を持ってくれた子もいて、すごく嬉しかったです。

移住後、CA業務への向き合い方に変化はありましたか?

ありました!!以前はCAという役割を正確かつ迅速にこなすことを考えていました。でも酒田に移住後、庄内地域の方々から飛行機に対する想いをたくさん聞くようになったんです。旅行で乗る・お仕事で乗るなど用途は様々でも、皆さん共通して空の旅に対して特別感を抱いてくださっていることがわかり、お客様への感謝の気持ちがより強くなったとともに、お客様一人一人になるべく寄り添えるようなお声掛けや対応をしたいと思うようになりました。「今度飛行機に乗る予定があるんだけど、その時はあんたも乗ってるんか~?」なんて聞かれることもあり、地元の方々が親しみを持ってくださっていることが嬉しく、とても励みになっています。

アドバイザリー業務を行うこともあります

そして、ブルーアンバサダー業務とCA業務の切り替えスイッチが必要になったのも楽しい変化ですね。ブルーアンバサダーのお仕事は企業様の取り組みや地域の特徴などを知ることからスタートするので、効率的というよりはじっくり対話しながら、ゆったりとした気持ちで向き合うことが多いです。一方CA業務はある程度システマチックに進めないと遂行できないので、スピードアップのスイッチというか、ギアの切り替えが必須になりました。

酒田暮らしの楽しみは?

ブルーアンバサダーの最終申し込みの際に、実際に酒田を訪れて環境を確認する機会があったんです。その際私は群馬の祖母と一緒に訪れたのですが、広々とした庄内平野の景色はもうそれだけでここに暮らす価値があるねと話したほどでした。マリンアクティビティや登山、そして飛島へのプチトリップなど楽しいことがたくさんあります!

そしてやっぱり、美味しいものが多いのも庄内暮らしの魅力です!!

移住前からCA業務で全国を巡った中で、庄内の食べものが一番美味しいと感じていたので、お米もお魚も豚肉も果物も堪能しています。お酒はもともと好きだったのですが、移住して日本酒の魅力にハマりました! 「久村の酒場」は酒田市では知らない人はいないほどの有名店で、旬のお料理と日本酒を味わえるお店です。なんといっても女将のとしえさんとのおしゃべりが楽しく、カウンター席はいつも賑わっています。私も東京の友人をついつい連れて行っちゃう大好きなお店です。

酒田港から沖に出てタイ釣りをしました

移住を検討している方に酒田市暮らしのPRをお願いします!!!

都会にいると、自分が好きな人や知っている人などコミュニティが限定されがちになりますよね。地方だと人との繋がりが近くて濃いので、色々な分野の方がそれぞれたくさんのことを教えてくれてすごく楽しいし、そういう関わりって人生において大切だなって思います。こんなに小学生の友達が出来るとは思ってもいませんでしたよ(笑)。自分はたくさんの人に支えられているなあと日々感じることができるんですよね。それに伴って、自分を必要としてくれる人やビジネスチャンスも、地方のほうがあるんじゃないかって思います。自分が属している職場や環境以外のところでも、何かが起こりそうな、起こせそうなポテンシャルを感じるというか。なので、私と同じ世代の方にもぜひ一歩踏み出して地方でチャレンジしてみて欲しいって伝えたいです。

酒田市には私たちブルーアンバサダーも利用させてもらった「移住お試し住宅」という暮らしを体験できる施設があるんです。移住を迷っている方は、ぜひ酒田に来てみて「お試し住宅」で数日過ごして決めても良いんじゃないかなあと思います。

ANAブルーアンバサダー5名で更新中!!

Instagram『庄内くらし』 @shonai_kurashi 

ANA SHONAI BLUE Ambassador情報発信サイト https://ana-shonai.com

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